クリスマスとニワトリ


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 ↑ジョージ。
  クリスマスだからということで、よく街で見かける小型犬の洋服がクリスマス風だったりすると微笑ましい。 家に居る動物だってクリスマスさせてやりたい!という飼い主の心使いが伺える。
  私も小学生くらいの頃は飼い犬にクリスマスのハンカチ(洋服は大型犬だから断念)を首に巻いてやったりしていた。
  家の前を通りがかる人に 『あらー、かわいいわね』 なんて言われて飼い犬も 「えへへ」 なーんて顔をして、まんざらでも無さそうなのだった。
  しかしクリスマスも正月もゴールデンウィークもお盆も、まったく気にしていない生き物が居る。それ はニワトリ連。
  「あんたたちもさあ、アンナさん(犬)みたく、ちょっとは季節感を生活に取り入れたらどうですか?」
  「ここ」
  「ここ」
  「『どーでもいいよ』みたいな返事しないでよ!・・・あ、そうだ。いいもん作ってあげるよ」 取り出したるはクリスマスツリーのオーナメント。それをチャボコさんとピーさんの首飾りにしたらさ ぞ可愛かろうってもんだ。
 「はーい、じっとしててよ・・・・出来た!」
  はじめにピーさんに首飾りをつけてあげたのだが・・・。
  「ぐここっ!ぐこっ!」
  「あー!だめだよじっとしてなきゃ!」
  ピーさんは首にかかった異物を取ろうと、くちばしで引っ張っている。引っ張っても首飾りは取れるわけでもなく余計ピーさんを悩ませるばかりである。
  『これは首輪状の異物と見たり!』
  と直感したピーさん、今度は後ろ向きに走り出した。バックすれば、首から抜けるだろうという事らしい。
  ピーさんは必死の形相で頭を低くしたまま後ろ向きに走っていく。
  「ピーさーん!オーナメント返してよー!」
  「ぐここーっ!」
  そのままピーさんは当家の庭木の茂みへと突進していったのであった。
  その騒ぎの間にチャボコさんは逃げていってしまうし、アンナさんはおろおろするし、ピーさんは相変 わらず後 ろ向き走りを止めないしで、私の好意は散々な結果に終わってしまったのである。
  結局、ニワトリ連のクリスマス化は、小屋の戸にオーナメントを付けることでしぶしぶ納得することに した。 「・・・首飾りにしたほうが、絶対かわいいのになぁ」 ブツブツ文句を言う私を無視してニワトリ連は黙々と草を食っている。この人たちに季節感を持たせよう、なんて考えた私が愚かだったのだ。

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