フェッレトの行動って


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大人になったら抱っこができるような大きな動物を飼いたい! 子供の頃はそう思って育っても、現実は一人暮らしの賃貸生活で、夢のまた夢と思って いる人はたくさんいることでしょう。私もそんな一人でした。

その夢がひょんなことから実現しようとしたのが今から約5年前のこと。しかもその夢となるものが、目の前でもとの持ち主の指をガッチリ食らいついて離さな いままぶら下が り、悲鳴がこだまする状況に、 「はたしていいのだろうかこれで?」 と不安になった私......。そのすぐ後に私もガップリ食らいつかれ、その日から夢は現実 の大変さを教えてくれることとなったのです。

臭線除去・避妊手術済み、おまけにケージ・エサ付き、という人もうらやむような(?)恵まれた状況でもらわれてきたうちのフェレットは、実はもう少しで用 無しということで処分されかけていた子でした。生まれた月日もよくわからず(たぶん当時3~4ヵ月 であろうということでしたが)、人に慣れていない状況で育っていたので実によく噛みつく。

顔を近づけると鼻の穴めがけて噛んでくるので鼻ピアスができそうになったこともある。ピアスをしていた耳に噛みつかれて顔を左右に振り回され、耳が少し切 れたこともあった。ましてフェレットがよく狙う「人の足」は噛まれ放題であった。

でも、噛 まれないと「噛んではいけない」ということを教えられないので、暇さえあれば口元に 手を持っていき、舐めたら頭や身体を撫で、噛んだら噛まれたまま口の奥へ手を入れて 「オェッ!」とさせることを繰り返す。こうしてなんとか噛まないことを覚えてくれた おかげで、今では獣医さんにもほめられるようにもなった(子供の時期はおなかが空いていると噛みやすいらしいですけど)。

フェレットというのは、かわいい顔をしているが、牙は鋭い。口を閉じた状態でもドラキュラのようにちょっぴり出ている。あごの力は猫よりも強いという話な だけに物を噛んだまま振り回すしぐさは少し、ぞっとする姿だ。何でもかんでも噛んじゃダメというのも、かわいそうだなと思って与えたぬいぐるみは、見るも 無残な姿になっている。今日も部屋の片隅でゆがんだ顔でじっとこっちを 見ているのだ。(これを洗ってベランダに干すのがちょっと恥ずかしい...)この噛むという行為は結構侮れない行為である。危険がいっぱい潜んでいるから だ。 特にゴム製品 やウレタン、ビニール...etc.噛んで遊んでいるうちに飲み込んでしまうことは、よく本 にも載っているのだが...。

実は私もヒヤッとしたことが2度ほどある。

1度目は冬のある 日会社へ出ていくのに「少し寒いかな?」と思ってハンモックで寝ている上からハンドタオルをかけて出てった...これが事の元凶である。帰ってくると鯉の ぼり の吹き流しのようになったタオルがあって、なんとなく布地が少ない...。いつもの爆竹のような元気さがなく、おとなしく寝ているので、トイレを調べると 変な 便を出していた。

タオル 切れ端がねじりん棒のようになったものと、茶色いスライムのような便(これは、傷つ いた腸壁の粘膜だったらしい)...。いつも気をつけていただけにまさかこんなものでこんなことをしてくれるとは!もう顔が青く冷たくなってく中で夢中で 病院 に電話をかけ てタクシーでかけつけた覚えがある。結局1晩入院しただけというのはかなりのラッキーとしか言い様がないが、請求書でまたさらに青くなってる 私の周りを、すっかりと昨日のことは忘れたかのように、また爆竹のように飛び回っているのだ。

おそるべしフェレット!その力を頼むから、食べれるものと食べれないものの区別を勉強して欲しいと切に思う。いったい自然界でこんな奴は生きていられている のだろうか?まったくもって不思議な動物である。

2度目は枯れ葉の落ちきった秋、公園を散歩さ せていると枯れ葉の中にもぐりだした。モコモコと通った後が盛り上がる様はまるでモグラである。が、急に動きが止まった。しばらく待ってもジッとしている ので、リード を引っ張ってみると出てきたのはイタチだけではなく、その口には大きなヒキガエルが 半分眠った顔でくっついてきたのだ!

なんとか口から離させようとして悲鳴を上げてる 私と、離さないようにガッチリ噛んで振り回しているイタチの姿はその公園ではかなり 異様な光景だったと思う。普段だったらお仕置きの鼻パンチも、カエルが怖くて手が出 せないのをいいことにブンブン振り回している。「カエルがちぎれたらどうしよう!も っと触れなくなる~!!」と思った私は、頂頭部をパシッと叩いた。その直後に鈍い音 でカエルは落ち、枯れ葉の中に消えたのだが、もう見る勇気もない。考えることは、ただひとつ!早くこいつの口を洗わねば!その前に手を舐められてしま う!!水道へと猛ダッシュをしたのだった。
(後で獣医さんに聞いた話では、カエルやヘビは寄生虫が多いので、噛み切って飲まないようにしてくださいとの事でした)

その後、あまりに隠れるような枯れ葉の中には入れさせないようにしている......。

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