聴導犬って知っていますか ?


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「聴導犬」とは、聴覚障害者の耳の代わりになってノックの音やブザーの音で来訪者を知らせたり、FAXの受信を知らせ運んだり、危険だと思われる異常音を知らせるなどの訓練を受けた犬のことです。

 1975年、アメリカでヒアリングドッグ(Hearind Dog)として開発され、車椅子の介護犬や盲導犬とともに市民権を得て、バスや列車に乗ったりするのも認められています。

 日本でも1981年(国際障害者の年)に、アメリカの技術を真似て作出が始められ、「聴導犬ドラゴン」という出版物や「がんばれ!聴導犬タロー」という 映画なども話題をまいたのですがあまり普及せず、現在までに8頭あまりが作出されたぐらいです。

 このような中で、1993年8月に自ら聴覚障害者である大西 滋さんが単身アメリカのデンバーにある聴導犬訓練所(International Hearing Dog Center)を訪ね、聴導犬作出の技術を学び、帰国後、愛犬のキャッシーとキーパーを聴導犬に仕上げ、現在奥さんの千穂さんと4頭の犬が同居しています。

 1995年になってからは、自分のためだけでなく、多くの聴覚障害者に聴導犬を貸与できたらと、大西さんは再度ヒアリングドッグセンターを訪れ、先方の 全面的なバックアップのもとで聴導犬訓練士の資格認定書を取得して帰国しました。

  日本では、警察犬訓練士になるのも5~7年は有しますし、盲導犬は公益法人のため5年以上の訓練期間が必要です。大西さんは、盲導犬と同じくらいの市民権 が得られるようにと、盲導犬訓練士や介護犬訓練士などと協力しながら、1頭でも多くの聴導犬を作出しようと頑張っています。

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