ペットに関する情報が満載

今このページをご覧になっている方でも家庭繁殖の経験がある方、 今繁殖を考えている方もいることでしょう。でもその前に知って欲しいこと、考えて欲しいことがたくさんあります。これまでに繁殖された方をとやかくいうも のでもありませんし、今愛犬のお腹に赤ちゃんがいる場合、勿論それは無事な出産と健康な赤ちゃんの誕生をお祈りする気持ちに変わりありません。しかし、こ れから繁殖を考えている方には是非、もういちど考えていただきたく思うことがありますし、すでに繁殖経験のある方や今愛犬のお腹に赤ちゃんがいる方にも得 て欲しい知識や情報がどんなものなのか是非知っていただきたいと思うのです。


ご家庭で犬を飼われている多くの方は繁殖のために犬を購入されたのではなく、その犬と暮らすうちに「かわいい我が子の子供が見たい!この子の血を残した い!」という理由で繁殖を考えるようになったのではないかと思います。その気持ちはよくわかります。本当によくわかります。しかしそれだけの理由で繁殖を したために、遺伝性の疾患・先天性の疾患(子犬の頃にはわからないものも多くあります)に苦しむ犬や遺棄される犬を生み出しているのも事実です。飼い主に してみればスタンダードなどは全く関係なく、「かわいいこの子の子供が欲しい!」ということになり、犬種の向上を目指す方とは出産に対する意味が違うもの となるため、双方に接点がなく話は並行したままとなります。愛犬の子供が見たいと願う人達は、例え愛犬が繁殖に適さないチワワであったとしてもそれは重要 なことではありません。「1回だけ」と思って交配しても、出産で生まれてくるのは1匹だけとは限りません。里子に出した子がいれば、里親はその子の子供が 見たいと思って次の代を繁殖するかもしれません。「1回だけ」と言って出産させたあと、望んでいた毛色や性別の子が生まれなければ、「もう1回繁殖を」と 考える人もいるかもしれません。

悪質なブリーダーの事件がニュースで取り沙汰され、無責任なブリーダーやバックヤードブリーダーが増え、「ブリーダー」とは皆さんにとって悪いイメージし かないのかもしれません。しかし本来のブリーダーに要求されることは、一般の人が到底手に入れられない正確な情報と知識を、譲渡した子犬を通して提供する 行為だと思っています。動物に対する規制が曖昧で不整備きわまりない日本でよいブリーダーを探すのは確かに大変です。ブリーダーのところから迎えるよりも 愛情たっぷりの家庭繁殖のほうがいい!と思う方も多いでしょう。「愛情や責任」は犬を飼う以上大前提で当たり前のことです。繁殖の理由にはなりません。繁殖という行為をする以上、それらの気持ちとは全く別に、深く広い知識と重大な責務があるのです。

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